MEXCの先物取引は、レバレッジを活用して少ない資金から暗号資産の価格変動を取引できるサービスです。
しかし、次のような疑問を持っている方も多いでしょう。
- MEXCの先物取引にはどんな種類があるのか
- 先物取引の始め方や注文方法がわからない
- 手数料やリスクはどの程度なのか
MEXCの先物取引は、満期のない無期限先物を採用しており、USDT-MとCoin-Mの2種類から選べます。
国内取引所と比べて高いレバレッジを設定でき、手数料も海外取引所の中で低い水準です。
ここでは、MEXCの先物取引の特徴や始め方、注文方法、注意点について解説します。
MEXCで先物取引を始めたい方や、国内取引所のレバレッジでは物足りないと感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
MEXCの先物取引の特徴
ここでは、MEXCの先物取引が持つ特徴について、以下の順で解説します。
- 満期のない無期限先物を取引できる
- USDT-M先物とCoin-M先物の2種類がある
- 国内取引所より高いレバレッジを設定できる
- 他の海外取引所より先物手数料が安い
満期のない無期限先物を取引できる
MEXCの先物取引は、すべて無期限先物(パーペチュアル)です。
満期日(決済日)がなく、証拠金を維持している限りポジションをいつまでも保有できます。
一般的な先物取引にはあらかじめ決済日が設定されており、期日を過ぎるとポジションが自動で決済されます。
無期限先物にはその制約がないため、相場の状況を見ながら自分のタイミングで売買を判断できる点がメリットです。
ただし、ポジション保有中は資金調達手数料が定期的に発生します。
USDT-M先物とCoin-M先物の2種類がある
MEXCの先物取引には、USDT-M先物とCoin-M先物の2種類があります。
証拠金に使う通貨と取引できるペアの数が、それぞれ異なります。
| 項目 | USDT-M先物 | Coin-M先物 |
|---|---|---|
| 証拠金 | USDT・USDC | BTC・ETHなどの暗号資産 |
| 取引ペア数 | 多い | 少ない |
| 損益の通貨 | USDT・USDC | 証拠金と同じ暗号資産 |
| 特徴 | 証拠金の価格が安定 | 保有資産をそのまま運用できる |
初心者にはUSDT-M先物が向いています。
USDTは米ドルと連動するステーブルコインのため、損益の計算がシンプルで扱いやすいのがメリットです。
国内取引所より高いレバレッジを設定できる
MEXCの先物取引では、レバレッジを最大200倍まで設定できます。
BTC/USDTなど一部の主要ペアでは200倍を超える倍率にも対応しており、銘柄ごとに上限が異なります。
日本国内の暗号資産取引所はレバレッジが最大2倍に制限されているため、両者の差は大きいです。
MEXCなら同じ証拠金でも国内取引所の100倍のポジションを持てるため、少ない資金で大きな取引ができます。
他の海外取引所より先物手数料が安い
MEXCの先物取引手数料は、主要な海外取引所と比べて低い水準に設定されています。
以下は一般ユーザー(VIP以外)向けの手数料率の比較です。
| 取引所 | メイカー手数料 | テイカー手数料 |
|---|---|---|
| MEXC | 0.01% | 0.04% |
| Bybit | 0.02% | 0.055% |
| Bitget | 0.02% | 0.06% |
メイカー・テイカーの両方で、MEXCが3社中最も低い手数料率になっています。
取引回数が増えるほどコストの差が積み重なるため、手数料の安さは長期的なメリットです。
MXトークンを保有して先物アカウントに送金すれば、手数料の最大50%割引を受けられます。
手数料率は時期によって変更される場合があるため、取引前に最新の情報を確認してください。
MEXCで先物取引を始める手順
MEXCで先物取引を始めるまでの流れを、以下の4ステップで解説します。
- 現物口座から先物口座へ資金を振り替える
- 取引する無期限先物のペアを選ぶ
- レバレッジと証拠金モードを設定する
- ロングまたはショートで注文する
現物口座から先物口座へ資金を振り替える
MEXCで先物取引を行うには、先物アカウントにUSDTなどの資金が必要です。
現物アカウントに資金がある場合は、先物アカウントへ振り替えてから取引を始めます。
ウェブサイトでの振替手順は以下のとおりです。
- MEXCにログインし、右上のウォレットから先物をクリックする
- 振替ボタンをクリックする
- 振り替える暗号資産の種類と金額を入力する
- 振替をクリックして完了する
振替に手数料はかかりません。
USDT-M先物を利用する場合はUSDT、Coin-M先物を利用する場合はBTCなどの暗号資産を振り替えてください。
取引する無期限先物のペアを選ぶ
資金の振替が完了したら、取引する先物ペアを選びます。
上部ナビゲーションの先物取引をクリックし、USDT-MまたはCoin-Mを選択してください。
取引ペアの一覧が表示されるので、検索バーに銘柄名を入力するか、一覧から目的のペアを探します。
初心者にはBTC/USDTやETH/USDTが向いています。
取引量が多く流動性が高いため、注文が約定しやすく、スリッページ(注文時と約定時の価格差)も小さい傾向です。
レバレッジと証拠金モードを設定する
取引ペアを選んだら、注文パネルでレバレッジと証拠金モードを設定します。
レバレッジは数値を入力するか、スライダーで調整してください。
初心者は2〜5倍程度から始めると、急な値動きによる損失を抑えやすくなります。
証拠金モードは、分離マージンとクロスマージンの2種類です。
| モード | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 分離マージン | 損失がポジション単位に限定される | 初心者 |
| クロスマージン | 口座残高全体を証拠金に使い、強制決済されにくい | 複数ポジションを管理する人 |
初心者には分離マージンが向いています。
ロングまたはショートで注文する
レバレッジと証拠金モードの設定が完了したら、注文を発注します。
ロング(買い)は価格の上昇で利益が出るポジション、ショート(売り)は価格の下落で利益が出るポジションです。
注文方法(成行・指値など)を選び、数量を入力したうえで、ロングまたはショートのボタンをクリックすれば発注できます。
ポジションを保有したら、TP/SL(利確・損切りライン)も設定しておくと安心です。
相場が急変した場合にも、あらかじめ決めた価格で自動的にポジションが決済されます。
MEXCの先物取引で使える注文方法
MEXCの先物取引で利用できる主な注文方法を、以下の3つに分けて解説します。
- すぐに約定する成行注文
- 価格を指定する指値注文
- 相場が条件に達したら発注するトリガー注文
すぐに約定する成行注文
成行注文は、現在の市場価格で即座に約定する注文方法です。
価格を指定する手間がないため、すぐにポジションを持ちたいときに適しています。
注文板にある既存の注文と直接マッチするため、テイカー手数料が適用されます。
相場の変動が激しい場面では、発注時と約定時に価格差(スリッページ)が生じる場合がある点に注意してください。
価格を指定する指値注文
指値注文は、自分が希望する価格を指定して発注する注文方法です。
指定した価格に相場が到達するまで注文板に残り、約定するとメイカー手数料が適用されます。
メイカー手数料は成行注文のテイカー手数料より安いため、コストを抑えたい場合に適しています。
一方、相場が指定価格に届かなければ約定せず、エントリーのタイミングを逃すケースもある点がデメリットです。
相場が条件に達したら発注するトリガー注文
トリガー注文は、あらかじめ設定した価格(トリガー価格)に相場が到達した時点で、自動的に注文が発注される仕組みです。
発注される注文は成行・指値のどちらかを選べます。
トリガー価格に達するまでは注文が発注されないため、チャートをずっと監視する必要がありません。
損切りや利確の価格をあらかじめ決めておき、自動で実行したいときに活用できます。
MEXCで先物取引をするときの注意点
MEXCの先物取引を利用するうえで、事前に把握しておきたい注意点を紹介します。
- 強制決済で証拠金を失う場合がある
- 資金調達手数料が定期的に発生する
- 高いレバレッジは損失も大きくなる
- 日本の金融庁に登録されていない
強制決済で証拠金を失う場合がある
先物取引では、含み損が一定の水準を超えるとポジションが強制的に決済(ロスカット)されます。
強制決済が発動すると、そのポジションに預けた証拠金の大部分を失います。
MEXCはゼロカットシステムを採用しているため、口座残高を超える損失(追証)は発生しません。
強制決済を防ぐには、証拠金維持率を定期的にチェックし、余裕のある証拠金で運用するのが基本です。
資金調達手数料が定期的に発生する
MEXCの無期限先物では、ポジションを保有している間、資金調達手数料が8時間ごとに発生します。
日本時間の1時・9時・17時が精算のタイミングです。
この手数料はMEXCが徴収するものではなく、ロング保有者とショート保有者の間で相互にやり取りされます。
資金調達率がプラスならロング側が支払い、マイナスならショート側が支払う仕組みです。
短時間の取引であれば影響は小さいですが、ポジションを長く持ち続ける場合はコストが積み重なります。
取引画面に表示される資金調達率と次回の精算時刻を確認してから、エントリーの判断をしてください。
高いレバレッジは損失も大きくなる
レバレッジは利益を増幅させる一方で、損失も同じ倍率で拡大します。
たとえば、レバレッジ100倍でポジションを保有した場合、価格が1%逆方向に動くだけで証拠金と同額の損失が生じます。
相場の急変時には、わずかな値動きで強制決済に至るケースも珍しくありません。
リスクを抑えるために、自身の許容範囲に合った倍率を設定してください。
日本の金融庁に登録されていない
MEXCは日本の金融庁に暗号資産交換業者として登録されていません。
2024年3月には金融庁から警告を受けています。
日本の法律では、海外取引所の利用自体は禁止されていません。
ただし、国内取引所に適用される預金者保護の仕組みはMEXCには適用されないため、利用は自己責任です。
先物取引はレバレッジを伴う分、現物取引よりリスクが高くなります。
登録外の取引所で先物取引を行うリスクを理解したうえで、余剰資金の範囲で利用してください。
MEXCの先物取引に関するQ&A
MEXCの先物取引に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- MEXCの先物取引は日本人でも利用できますか?
- 先物取引と現物取引の違いは何ですか?
- MEXCの先物取引はいくらから始められますか?
- MEXCの先物取引はデモ取引で練習できますか?
- スマホアプリでも先物取引はできますか?
MEXCの先物取引は日本人でも利用できますか?
日本人でも利用できます。
MEXCは日本語に対応しており、サイトやアプリの操作も日本語で行えます。
ただし、MEXCは日本の金融庁に登録されていない海外取引所です。
利用は自己責任となるため、最新の利用規約を確認したうえで判断してください。
先物取引と現物取引の違いは何ですか?
先物取引は暗号資産を保有せずに価格変動を取引するデリバティブで、現物取引との主な違いはレバレッジ・ショート・強制決済の3点です。
レバレッジをかけて少ない資金で大きな取引ができ、ショート(売り)から入れるため下落相場でも利益を狙えます。
一方、証拠金が必要で含み損が膨らむと強制決済されるリスクがあります。
MEXCの先物取引はいくらから始められますか?
最低注文額は銘柄やレバレッジによって異なりますが、数ドル相当のUSDTから取引を始められます。
高い倍率のレバレッジを使えば、少額の証拠金でもポジションを持てます。
現物アカウントから先物アカウントへの振替に最低額の制限はないため、まずは少額で試してみてください。
MEXCの先物取引はデモ取引で練習できますか?
MEXCにはデモ取引機能があり、実際の資金を使わずに先物取引を練習できます。
模擬資金を使って取引画面の操作や注文の流れを体験できるため、初めての方はデモ取引から始めると安心です。
先物取引ページの上部からデモ取引モードに切り替えると利用できます。
スマホアプリでも先物取引はできますか?
MEXCのスマホアプリ(iOS・Android)は先物取引に対応しています。
USDT-MとCoin-Mの切り替え、レバレッジ設定、各種注文など、ウェブ版と同等の機能を利用できます。
外出先でもポジションの確認や新規注文ができるため、相場の急変時にも対応しやすいのが特徴です。
まとめ
ここでは、MEXCの先物取引について解説しました。最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- MEXCの先物取引はすべて満期のない無期限先物
- USDT-M先物とCoin-M先物の2種類があり、初心者にはUSDT-Mが向いている
- 国内取引所の最大2倍に対し、MEXCでは200倍以上のレバレッジを設定できる
- 先物手数料はメイカー0.01%・テイカー0.04%で、Bybit・Bitgetより低い水準
- ポジション保有中は8時間ごとに資金調達手数料が発生する
- ゼロカットシステムにより追証は発生しないが、証拠金を失うリスクはある
MEXCの先物取引は、少ない資金で大きなポジションを持てる反面、レバレッジに応じたリスク管理が欠かせません。
ぜひデモ取引で操作に慣れてから、少額の資金で先物取引を始めてみてください。

