MEXCの資金調達率とは?仕組み・計算方法・確認手順を解説

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MEXCの先物取引でポジションを保有していると、資金調達手数料が定期的に発生します。
方向を正しく予測できていても、資金調達率を把握していないと利益が目減りしたり、気づかないうちに証拠金が減ったりする原因になります。
しかし、次のような疑問を持っている方も多いでしょう。

  • 資金調達率とはどんな仕組みなのか
  • 手数料はいくら・いつ発生するのか
  • 資金調達手数料を抑える方法はあるのか

資金調達率は無期限先物の価格を現物価格に近づけるための仕組みで、ロングとショートの間で8時間ごとに手数料が交換されます。
ここでは、MEXCの資金調達率の仕組みや計算方法、確認手順、コストを抑える方法について詳しく解説します。
先物取引の手数料コストを正しく把握したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

MEXCの資金調達率の仕組み

ここでは、MEXCの資金調達率がどのような仕組みで機能するかについて、以下の順で解説します。

  • 無期限先物と現物の価格差を調整する仕組みである
  • プラスとマイナスで支払い方向が変わる
  • 通常の資金調達率は±0.01〜0.03%の範囲になる
  • 相場の偏りが大きいほどレートが変動する

無期限先物と現物の価格差を調整する仕組みである

資金調達率とは、無期限先物の価格を現物価格に近づけるための自己調整メカニズムです。

無期限先物には満期日がないため、通常の先物契約のように決済日をきっかけに価格差が解消されることがありません。
放置すると先物価格と現物価格の乖離が広がり続けるため、ロングとショートの間で定期的に手数料を交換させて価格差を縮める仕組みが必要です。

この手数料は「資金調達手数料(ファンディングフィー)」と呼ばれ、MEXC(プラットフォーム)が徴収するものではなく、トレーダー同士で直接やり取りされます。

プラスとマイナスで支払い方向が変わる

資金調達率がプラスかマイナスかによって、手数料を支払う側と受け取る側が変わります。

資金調達率市場の状態支払い方向
プラス先物価格 > 現物価格ロングがショートに支払う
マイナス先物価格 < 現物価格ショートがロングに支払う

支払い側にとってはコスト、受取り側にとっては収益になるため、ポジションの方向と合わせて意識しておきましょう。

通常の資金調達率は±0.01〜0.03%の範囲になる

MEXCの資金調達率は、通常±0.01〜0.03%の範囲で推移します。(参考:MEXC公式

0.01%であればポジション価値に対するコストは小さく見えますが、8時間ごとに発生するため1日で3回、1週間で21回の手数料が蓄積します。
長期保有ではコストが無視できない金額になる点を押さえておきましょう。

極端な相場やボラティリティの高い銘柄(ETH、SOLなど)では、±0.03%を超える水準まで上昇する場合もあります。

相場の偏りが大きいほどレートが変動する

資金調達率は固定ではなく、市場のロング・ショートの偏りに応じて動的に変動します。

ロングポジションに偏ると資金調達率がプラス方向に上昇し、ロングの保有コストが増えます。
コスト増がロングの解消を促すことで、市場が均衡に向かう仕組みです。
逆にショートに偏れば、資金調達率はマイナス方向に動きます。

一方的なポジションの集中が続くほどレートは大きく変動するため、ポジションを取る前に現在のレートと偏りの傾向を確認しておくのがおすすめです。

MEXCの資金調達手数料の計算方法

ここでは、MEXCの資金調達手数料の計算方法について、以下の順で解説します。

  • USDT-M先物の計算式
  • Coin-M先物の計算式

USDT-M先物はUSDTで、Coin-M先物は暗号資産そのもので証拠金を管理する先物です。
計算の基本式は共通ですが、ポジション価値の算出方法が異なります。

USDT-M先物の計算式

USDT-M先物の資金調達手数料は、以下の計算式で算出されます。

  • 資金調達手数料 = ポジション価値 × 資金調達率
  • ポジション価値 = 保有数量(暗号資産枚数)× 公正価格

具体例で見てみましょう。

項目
先物ペアBTC/USDT(無期限)
ポジション方向ロング
保有数量10 BTC
公正価格10,000 USDT
資金調達率+0.01%

この場合、ポジション価値は10 × 10,000 = 100,000 USDTです。
資金調達手数料は100,000 × 0.01% = 10 USDTになります。
資金調達率がプラスのため、ロング側がショート側に10 USDTを支払います。(参考:MEXC公式

Coin-M先物の計算式

Coin-M先物では、ポジション価値を暗号資産建てで算出します。

  • 資金調達手数料 = ポジション価値 × 資金調達率
  • ポジション価値 =(保有数量(枚)× 契約サイズ)÷ 公正価格

以下の条件で計算します。

項目
先物ペアBTC/USD
ポジション方向ロング
保有数量100枚(1枚 = 100 USD)
公正価格10,000 USDT
資金調達率+0.01%

この場合、ポジション価値は(100 × 100)÷ 10,000 = 1 BTCです。
資金調達手数料は1 × 0.01% = 0.001 BTCになります。
USDT-Mと同様にプラスのため、ロング側がショート側に0.001 BTCを支払います。(参考:MEXC公式

どちらの計算式でもポジション価値の算出に公正価格が使われるため、公正価格が変動するとポジション価値も変わり、同じ資金調達率でも手数料額が増減します。

MEXCの資金調達手数料が徴収されるタイミング

ここでは、資金調達手数料が徴収されるタイミングについて、以下の順で解説します。

  • 8時間ごとにUTC基準で決済される
  • 決済時刻にポジションを保有していると徴収される
  • 利用可能残高が不足すると証拠金から差し引かれる

8時間ごとにUTC基準で決済される

MEXCの資金調達手数料は、8時間ごとの固定間隔で決済されます。
決済時刻は以下のとおりです。(参考:MEXC公式

UTC日本時間
0:009:00
8:0017:00
16:00翌1:00

1日に3回、一定の間隔で自動的に処理されます。
特定の先物ペアでは決済時間が異なる場合があるため、取引画面のカウントダウンで次回の決済時刻を確認しておきましょう。

決済時刻にポジションを保有していると徴収される

資金調達手数料は、決済時刻の時点でポジションを保有している場合にのみ発生します。

決済時刻の直前にポジションを決済すれば、手数料は徴収されません。
逆に、決済時刻をまたいでポジションを保有していると、ポジション価値に応じた手数料が自動で徴収されます。

ポジションの保有期間が短くても、決済時刻をまたげば手数料が発生する点に注意しましょう。

利用可能残高が不足すると証拠金から差し引かれる

資金調達手数料は、まず利用可能証拠金から控除されます。

利用可能残高が手数料額に満たない場合は、ポジション証拠金から差し引かれます。
ポジション証拠金が減ると強制決済価格が市場価格に近づくため、ロスカットのリスクが高まります。(参考:MEXC公式

とくに長期保有では手数料が複数回にわたって蓄積するため、利用可能残高に余裕を持たせておくのが安全です。

MEXCで資金調達率を確認する方法

ここでは、MEXCで資金調達率を確認する方法について、以下の順で解説します。

  • 取引画面上部で現在のレートとカウントダウンを見る
  • 先物注文の履歴で支払い・受取実績を確認する
  • 先物ペアごとに個別のレートを確認する

取引画面上部で現在のレートとカウントダウンを見る

先物取引ページのローソク足チャート上部に、現在の資金調達率と次回決済までのカウントダウンタイマーが表示されています。

表示されているレートは、次回の決済時に適用される予定レートです。
カウントダウンがゼロになった時点でそのレートが確定し、ポジション保有者に対して手数料が処理されます。

ポジションを保有している場合は、決済前にレートを確認してコストを把握しておきましょう。

先物注文の履歴で支払い・受取実績を確認する

過去に発生した資金調達手数料は、取引履歴から確認できます。

画面右上の「先物注文」→「資金調達手数料」の順に進むと、これまでに決済されたすべての資金調達手数料の一覧が表示されます。
各レコードには決済日時と支払い・受取りの金額が記録されています。
手数料コストの累積額を確認し、ポジションの保有期間やレバレッジの見直しに活用しましょう。

先物ペアごとに個別のレートを確認する

資金調達率は先物ペアごとに独立して設定されており、同じ時刻でもペアによってレートが異なります。

たとえばBTC/USDTが+0.01%でも、ETH/USDTは+0.05%というケースがあります。
ボラティリティが高い銘柄ほどレートの変動幅も大きくなる傾向があるため、ポジションを開く前に対象ペアのレートを確認しておきましょう。

取引画面上部のレート表示は選択中のペアに連動しているため、ペアを切り替えるとレートも自動で切り替わります。

MEXCで資金調達手数料を抑える方法

ここでは、資金調達手数料のコストを抑える方法について、以下の順で解説します。

  • 決済時刻をまたがずにポジションを決済する
  • 資金調達率が有利な方向でポジションを取る
  • レートが高い通貨ペアの長期保有を避ける

決済時刻をまたがずにポジションを決済する

短期トレードであれば、決済時刻の前にポジションを閉じることで資金調達手数料を回避できます。

日本時間では9:00、17:00、翌1:00が決済時刻にあたるため、この時刻の前にポジションを決済すれば手数料は発生しません。
スキャルピングやデイトレードなど、短時間で利益を確定するスタイルと相性のよい方法です。

ただし、手数料を避けるために不利な価格で決済すると、手数料以上の損失が出る場合があります。

資金調達率が有利な方向でポジションを取る

資金調達率の符号に注目すると、手数料を受け取る側に回れる場合があります。

資金調達率がプラスのときにショートポジションを取ると、ロング側から手数料を受け取れます。
マイナスのときにロングポジションを取れば、ショート側から受け取る仕組みです。

ただし、手数料の受取りを目的にポジションを取ると、価格変動による損失が手数料収入を上回るリスクがあります。
資金調達率はあくまで判断材料の1つとして、相場分析と組み合わせて活用するのが現実的です。

レートが高い通貨ペアの長期保有を避ける

ボラティリティの高い銘柄は資金調達率が高くなりやすく、長期保有するほど手数料の蓄積が利益を圧迫します。

MEXC公式の例では、資金調達率が+0.25%の場合、1日で0.75%(3回分)のコストが発生します。(参考:MEXC公式
仮に3%の値上がり益があっても、手数料を差し引くと実質2.25%に縮小する計算です。

長期でポジションを保有する場合は、対象ペアの資金調達率を定期的に確認し、コストに見合うかを判断しましょう。

MEXCの資金調達率に関するQ&A

MEXCの資金調達率に関する、よくある質問と回答を紹介します。

  • 資金調達率はどのくらいの頻度で変わりますか?
  • 資金調達手数料はMEXCの収益になりますか?
  • 資金調達手数料でロスカットされることはありますか?

資金調達率はどのくらいの頻度で変わりますか?

8時間ごとの決済時刻に新しいレートが適用されます。

資金調達率は市場のロング・ショートの偏りに応じて動的に変動するため、同じペアでも時間帯によってレートが異なります。
ポジションを長期保有する場合は、決済のたびにレートが変わる前提でコストを見積もりましょう。

資金調達手数料はMEXCの収益になりますか?

MEXCの収益にはなりません。

資金調達手数料はポジション保有者同士で直接やり取りされるピアツーピアの仕組みです。
取引の売買時に発生する取引手数料とは別の仕組みであり、プラットフォーム側が手数料を徴収するわけではありません。(参考:MEXC公式

資金調達手数料でロスカットされることはありますか?

ありえます。

資金調達手数料が複数期間にわたって蓄積すると、証拠金が段階的に減少します。
証拠金の減少により強制決済価格が市場価格に近づき、以前は耐えられた値動きでもロスカットされる可能性が出てきます。

長期保有時は手数料の累積額を定期的に確認し、証拠金に十分な余裕があるか把握しておきましょう。

まとめ

ここでは、MEXCの資金調達率について解説しました。

最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。

  • 資金調達率は無期限先物の価格を現物価格に近づける自己調整メカニズムである
  • プラスではロングがショートに、マイナスではショートがロングに手数料を支払う
  • 資金調達手数料はポジション価値×資金調達率で算出される
  • 手数料は8時間ごと(日本時間9:00、17:00、翌1:00)に決済される
  • 決済時刻にポジションを保有していなければ手数料は発生しない
  • 手数料の蓄積が証拠金を減らしロスカットリスクを高める場合がある

資金調達率は先物取引における隠れたコストになりやすいため、レートと決済タイミングを把握しておくことが欠かせません。
ぜひ取引画面でレートを確認する習慣をつけて、手数料コストを意識した先物取引を実践してみてください。

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この記事を書いた人

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