海外の暗号資産取引所6社を比較|日本で使える取引所の選び方

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海外の暗号資産取引所は、国内取引所にはない銘柄やレバレッジ倍率を提供しており、取引の幅を広げたいユーザーに注目されています。 しかし、次のような疑問を持っている方も多いでしょう。

  • 海外取引所はたくさんあるけれど、どこを選べばよいのか
  • 手数料や銘柄数は取引所ごとにどのくらい違うのか
  • 日本居住者が利用できなくなった取引所があると聞いたが、今も使えるのはどこか

海外取引所は取引所ごとに手数料体系や取扱銘柄数、日本居住者向けサービスの提供状況が異なるため、自分の目的に合った取引所を選ぶ判断材料が欠かせません。 ここでは、MEXC・Bitget・BingX・BTCC・KuCoin・CoinWの6社を、手数料・銘柄数・レバレッジ・保全体制・日本語対応・規制状況の6軸で比較します。 海外取引所での暗号資産取引を検討している方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

目次

海外取引所を比較する6つのポイント

海外取引所を選ぶ際に確認しておきたい比較軸を、以下の順で解説します。

  • 日本居住者向けサービスの継続状況
  • 現物・先物の取引手数料
  • 取扱銘柄数
  • レバレッジの上限倍率
  • 資産の保全体制
  • 日本語サポートの範囲

日本居住者向けサービスの継続状況

海外取引所を選ぶ際は、日本居住者がそもそも口座を開設できるかどうかを最初に確認します。

日本で暗号資産交換業を行うには金融庁への登録が必要です。 登録をせずに日本居住者向けにサービスを提供している事業者には、金融庁が警告書を発出し名称を公表しています。(参考:金融庁|暗号資産の利用者のみなさまへ

2025年2月には、金融庁の要請で複数の海外取引所のアプリが国内のApp StoreとGoogle Playから削除されています。 警告を受けた取引所の対応はさまざまです。 提供を継続する取引所もあれば、日本居住者向けサービスの終了を発表した取引所もあります。

なお、警告の対象は事業者側であり、利用者個人を罰する規定は現時点では設けられていません。 ただし、国内登録済みの取引所と同等の利用者保護が適用されるわけではないため、その点を理解したうえで利用する取引所を選んでください。

現物・先物の取引手数料

取引手数料は、取引のたびに発生するコストです。 海外取引所の手数料はメイカーとテイカーの2種類に分かれており、料率は取引所ごとに異なります。

メイカーは指値注文で板に流動性を追加する注文です。 テイカーは既存の注文と即座に約定して流動性を消費する注文を指します。 一般的にメイカーのほうが料率は低く設定されています。

現物手数料は0%〜0.3%、先物テイカー手数料は0.02%〜0.06%と、取引所によって数倍の開きがあります。 取引頻度が高いほど手数料の差が損益に影響するため、自身の取引スタイルに合った料率を選んでください。

独自トークンの保有やVIPランクの昇格によって手数料の割引を受けられる制度を設けている取引所も多いため、基本料率だけでなく割引条件も含めて比較するのがおすすめです。

取扱銘柄数

取扱銘柄数は、どれだけ多くの暗号資産を売買できるかを示す指標です。 国内取引所の取扱数は数十種程度ですが、海外取引所は数百〜数千種の銘柄に対応しています。

銘柄数が多いほど新興トークンに早い段階で触れられる一方、取引所ごとに上場審査の基準は異なります。 銘柄数だけに注目するのではなく、自分が取引したい通貨を扱っているかどうかを確認してください。

銘柄数は上場・廃止のたびに変動するため、最新の数値は各取引所の公式サイトで確認してください。

レバレッジの上限倍率

レバレッジは、預けた証拠金の数倍〜数百倍の金額で取引できる仕組みです。 国内取引所では個人のレバレッジが2倍に制限されているのに対し、海外取引所は100倍を超える倍率を提供しています。

上限倍率は取引所だけでなく銘柄ごとにも異なり、BTC・ETHなどの主要通貨で最も高く設定される傾向にあります。 新興銘柄では大幅に制限されるケースが一般的です。

倍率が高いほど少ない証拠金で大きなポジションを持てますが、損失額も同じ割合で拡大します。 レバレッジの高さだけで取引所を選ぶのではなく、リスク管理とセットで判断する視点が欠かせません。

資産の保全体制

国内取引所では、法令にもとづき顧客資産と取引所の運営資産を分別管理する義務があります。 海外取引所にはこの義務が適用されないため、取引所ごとの保全体制を個別に確認してください。

多くの海外取引所が採用しているのが、PoR(Proof of Reserves)と呼ばれる準備金証明の仕組みです。 保有資産の裏付けをオンチェーンで公開し、ユーザーが自身の資産の存在を検証できるようにしています。

取引所によっては、PoRに加えて第三者機関のセキュリティ認証を取得しているケースや、保護基金を設けているケースもあります。 公表データの対象範囲や更新頻度は取引所によって異なるため、数値だけで安全性を判断せず、どのような仕組みで保全を行っているかまで確認してください。

日本語サポートの範囲

海外取引所を利用する際、日本語でどこまで操作・問い合わせができるかは使いやすさに直結します。 確認すべきポイントは、サイト・アプリ・ヘルプセンターの日本語化と、日本語でのチャットサポートの有無の2つです。

表示は日本語でも利用規約やサポートが英語のみという取引所もあるため、日本語対応の範囲は事前にチェックしておくと安心です。

あわせて、スマホでの利用環境も確認してください。 2025年2月のアプリ削除以降、国内ストアからアプリを入手できない取引所はブラウザからの利用が前提になります。 一方、警告を受けていない取引所はアプリを通常どおりダウンロードできるため、スマホでの操作性を重視する場合はこの点も判断材料になります。

主要な海外取引所6社の比較

ここでは、2026年7月時点で日本居住者が口座を開設できる海外取引所6社を、以下の順で紹介します。

  • MEXC|手数料の安さと銘柄数の多さを両立
  • Bitget|コピートレード機能が充実
  • BingX|金融庁の警告がなくアプリを通常入手できる
  • BTCC|2011年創業で運営歴が長い
  • KuCoin|SOC 2とISO 27001の第三者認証を取得
  • CoinW|スプレッドの狭さと約定力に強み

以下は、6社のスペックをまとめた比較表です。

項目MEXCBitgetBingXBTCCKuCoinCoinW
設立年2018年2018年2018年2011年2017年2017年
現物メイカー手数料0%0.1%0.1%0.2%0.1%0.2%
先物テイカー手数料0.02%0.06%0.05%0.048%0.06%0.06%
取扱銘柄数2,700種以上800種以上1,000種以上800種以上1,000種以上1,000種以上
最大レバレッジ500倍125倍150倍250倍125倍200倍
金融庁の警告ありありなしなしありなし
アプリの入手ブラウザブラウザストアストアブラウザストア

※手数料率は2026年7月時点の基本料率(最低VIPレベル)であり、変更される場合があります。

MEXC|手数料の安さと銘柄数の多さを両立

MEXCは2018年に設立された、セーシェル拠点の海外取引所です。 170以上の国と地域にサービスを提供しており、累計ユーザー数は4,000万人を超えています。

手数料と銘柄数の両面で6社中トップの水準です。 新興銘柄の上場速度にも定評があり、現物1,700以上・先物1,000以上の取引ペアに対応しています。

先物取引は銘柄によって最大500倍のレバレッジに対応。 独自トークンMXを保有すると先物テイカー手数料が20%割引になり、500 MX以上の保有で50%割引が適用されます。

暗号資産の現物・先物に加え、ゴールド・原油・米国株などのTradFi先物にも対応しています。 コピートレードやデモトレード、Earn(セービング・ステーキング)、自動売買ボットも提供しており、取引から運用まで幅広くカバーする総合型の取引所です。

PoRはHackenの独立監査を毎月受けており、BTC準備金比率は281%(2026年7月時点)です。 Guardian Fundを設立し、今後2年で5億ドル(約750億円)規模を目指すと公表しています。 日本語チャットは24時間対応です。

金融庁から複数回の警告を受けており、2025年2月にアプリが国内ストアから削除されています。 利用する場合はスマホのブラウザから公式サイトにアクセスする形になります。 日本円の直接入金には対応していないため、国内取引所で暗号資産を購入してからMEXCへ送金する流れです。

項目内容
設立年2018年
拠点セーシェル
取扱銘柄数2,700種以上
現物手数料(メイカー / テイカー)0% / 0.05%
先物手数料(メイカー / テイカー)0% / 0.02%
最大レバレッジ500倍
金融庁の警告あり
アプリの入手ブラウザ
公式サイトhttps://www.mexc.com/ja-JP

Bitget|コピートレード機能が充実

Bitgetは2018年に設立された、英領ヴァージン諸島登記の海外取引所です。 ユーザー数は1.2億人を超えており、コピートレードと先物取引を主力サービスとして展開しています。

コピートレードは先物・現物・Bot・CFDの4種類に対応しており、対応する取引タイプの幅は6社中で最も広い水準です。 コピートレード手数料は通常の先物取引手数料に利益分配率(最大10%)を加えた金額になります。

現物手数料はメイカー・テイカーともに0.1%で、BGB(独自トークン)の保有で0.08%に割引されます。 先物はメイカー0.02%・テイカー0.06%です。 取扱銘柄は800種以上で、最大レバレッジは125倍に対応しています。

保護基金は2022年に設立され、2026年6月時点の月平均評価額は3.46億ドル(約519億円)です。 PoRは月次更新で総合準備金比率154%(2026年3月時点)と公表されており、資産の保全体制を数値で示しています。 金融庁から警告を受けており、アプリは国内ストアから削除されています。

項目内容
設立年2018年
拠点英領ヴァージン諸島
取扱銘柄数800種以上
現物手数料(メイカー / テイカー)0.1% / 0.1%
先物手数料(メイカー / テイカー)0.02% / 0.06%
最大レバレッジ125倍
金融庁の警告あり
アプリの入手ブラウザ
公式サイトhttps://www.bitget.com/ja/

BingX|金融庁の警告がなくアプリを通常入手できる

BingXは2018年に設立された、香港拠点の海外取引所です。 2026年7月時点で金融庁の警告を受けておらず、日本のApp StoreとGoogle Playからアプリを通常どおりダウンロードできます。

現物手数料は一律0.1%、先物はメイカー0.02%・テイカー0.05%です。 先物テイカー手数料はMEXCに次いで低い水準にあります。 取扱銘柄は1,000種以上で、暗号資産先物の最大レバレッジは150倍です。

世界初のコピートレード提供元で、先物・現物・TradFiの3種類に対応しています。 2026年にはTradFi(伝統的金融商品)市場を本格展開し、外国為替やゴールドなど100種以上の金融商品に最大500倍のレバレッジで対応しています。

サイト・アプリ・ヘルプセンターが日本語化されており、カスタマーサービスも日本語で利用できます。

項目内容
設立年2018年
拠点香港
取扱銘柄数1,000種以上
現物手数料(メイカー / テイカー)0.1% / 0.1%
先物手数料(メイカー / テイカー)0.02% / 0.05%
最大レバレッジ150倍
金融庁の警告なし
アプリの入手ストア
公式サイトhttps://bingx.com/ja-jp/

BTCC|2011年創業で運営歴が長い

BTCCは2011年に設立された、ロンドン本社の海外取引所です。 現存する海外暗号資産取引所の中では設立が早く、設立以来ハッキング被害や資金流出事故の報告がありません。

先物取引に強みを持つ取引所で、400種以上の先物ペアと460種以上の現物ペアに加え、トークン化株式やコモディティ(金・銀・原油)のTradFi先物にも対応しています。 最大レバレッジは250倍で、コピートレードも利用できます。

現物手数料はメイカー0.2%・テイカー0.3%、先物はメイカー0.03%・テイカー0.048%です。 現物手数料は6社の中ではCoinWと並んで高めですが、先物メイカー手数料の0.03%はMEXCの0%に次ぐ水準です。

金融庁の警告を受けていないため、アプリは日本のストアから入手できます。 日本語サポートは24時間365日のチャット・メール・LINEに対応しており、LINEで問い合わせできる点は6社の中でBTCCの特徴です。

デモトレード機能(仮想資金10万USDT)が用意されているため、本番と同じ取引画面で操作に慣れてから実際の取引を始められます。

項目内容
設立年2011年
拠点ロンドン
取扱銘柄数800種以上
現物手数料(メイカー / テイカー)0.2% / 0.3%
先物手数料(メイカー / テイカー)0.03% / 0.048%
最大レバレッジ250倍
金融庁の警告なし
アプリの入手ストア
公式サイトhttps://www.btcc.com/ja-JP

KuCoin|SOC 2とISO 27001の第三者認証を取得

KuCoinは2017年に設立された、セーシェル拠点の海外取引所です。 200か国以上にサービスを提供し、ユーザー数は4,000万人を超えています。

SOC 2 Type IIとISO 27001の第三者認証を取得しています。 セキュリティインフラへの投資額は20億ドル(約3,000億円)と公表されており、PoRではMerkle Treeを活用してユーザーが自身の資産の裏付けを検証できる仕組みを採用しています。 BTC・ETHの準備金比率は104%超です。

1,300を超える取引ペアに対応しています。 現物手数料はメイカー・テイカーともに0.10%、先物はメイカー0.02%・テイカー0.06%です。 KCS(独自トークン)を保有すると手数料が20%割引になります。 先物の最大レバレッジは125倍です。

金融庁から2024年11月と2026年3月の2回にわたり警告を受けており、アプリは国内ストアから削除されています。

項目内容
設立年2017年
拠点セーシェル
取扱銘柄数1,000種以上
現物手数料(メイカー / テイカー)0.1% / 0.1%
先物手数料(メイカー / テイカー)0.02% / 0.06%
最大レバレッジ125倍
金融庁の警告あり
アプリの入手ブラウザ
公式サイトhttps://www.kucoin.com/ja

CoinW|スプレッドの狭さと約定力に強み

CoinWは2017年に設立された、ドバイ拠点の海外取引所です。 登録ユーザー数は1,500万人以上で、2023年7月から日本語版を提供しています。

コピートレード・レバレッジETF・自動売買ボット・ステーキングなど、運用に関する機能を幅広く提供しています。 レバレッジETFは証拠金なしで値動きの倍率を選んで取引する仕組みで、先物とは異なるアプローチでレバレッジを活用できます。

取扱銘柄は1,000種以上で、最大レバレッジは200倍(BTC・ETH)です。 現物手数料はメイカー・テイカーともに0.2%で、BTCCと並んで6社の中では高めの水準です。 先物はメイカー0.04%・テイカー0.06%です。

BTC/USDTやETH/USDTのスプレッドが比較的狭く、約定しやすさを重視する短期トレーダーに評価されています。 金融庁の警告を受けておらず、アプリは日本のストアから入手できます。

項目内容
設立年2017年
拠点ドバイ
取扱銘柄数1,000種以上
現物手数料(メイカー / テイカー)0.2% / 0.2%
先物手数料(メイカー / テイカー)0.04% / 0.06%
最大レバレッジ200倍
金融庁の警告なし
アプリの入手ストア
公式サイトhttps://www.coinw.com/ja_JP

目的別に見る海外取引所ランキング

ここでは、手数料・銘柄数・レバレッジ・コピートレードの4つの軸で6社を比較し、目的に応じた取引所選びの参考になるランキングを紹介します。

  • 手数料の安さランキング
  • 取扱銘柄数ランキング
  • レバレッジ倍率ランキング
  • コピートレード対応ランキング

手数料の安さランキング

現物メイカー手数料と先物テイカー手数料の2軸で順位をまとめました。

順位取引所現物メイカー手数料先物テイカー手数料
1位MEXC0%0.02%
2位Bitget / BingX / KuCoin0.1%0.05%〜0.06%
5位BTCC / CoinW0.2%0.048%〜0.06%

MEXCは現物・先物ともに6社中で最も低い手数料を設定しています。 先物テイカーではBTCCが0.048%で2番目に低く、BingXの0.05%が続きます。

各社とも独自トークンの保有やVIPランクによる割引制度を設けており、基本料率だけで判断すると実際のコストと差が出る場合があります。 取引頻度が高い方は、割引条件を加味したうえで比較してください。

取扱銘柄数ランキング

2026年7月時点での各社公式ページに掲載されている取扱銘柄数を比較しました。

順位取引所取扱銘柄数
1位MEXC2,700種以上
2位BingX / KuCoin / CoinW1,000種以上
5位Bitget / BTCC800種以上

MEXCは2,700種以上で他社を大きく引き離しています。 2位グループのBingX・KuCoin・CoinWはいずれも1,000種以上で並んでおり、Bitget・BTCCは800種以上です。

新興トークンへの早期アクセスを重視する場合はMEXCが有利ですが、1,000種前後あれば主要銘柄をカバーできます。 銘柄数は上場・廃止のたびに変動するため、最新の数値は各社の公式サイトで確認してください。

レバレッジ倍率ランキング

各社が公表している暗号資産先物の最大レバレッジを比較しました。

順位取引所最大レバレッジ
1位MEXC500倍
2位BTCC250倍
3位CoinW200倍
4位BingX150倍
5位KuCoin / Bitget125倍

MEXCが500倍で6社中トップです。 BTCCが250倍で2位、CoinWの200倍が続きます。

上限倍率は銘柄ごとに異なり、主要通貨で最も高く設定される傾向にあります。 新興銘柄では50倍以下に制限されるケースも珍しくありません。 高倍率で取引したい場合は、対象銘柄の個別上限を事前に確認してください。

コピートレード対応ランキング

6社すべてがコピートレードに対応しています。 以下は、各社のコピートレードページで確認したアクティブなリードトレーダー数と対応する取引タイプです。

取引所アクティブなリードトレーダー数対応する取引タイプ
MEXC約9,000人先物
Bitget約5,000人先物・現物・Bot・CFD
BingX約2,400人先物・現物・TradFi
BTCC約2,000人先物
KuCoin約600人先物
CoinW約70人先物

※2026年7月時点の数値であり、AIボットを含む場合があります。

リードトレーダー数ではMEXCがトップですが、MEXCのコピートレードは先物のみに対応しています。 現物やTradFiもコピーしたい場合はBitgetやBingXが選択肢に入ります。

コピートレードでは通常の取引手数料に加えて、利益が出た場合にリードトレーダーへの分配手数料が発生します。 フォローするトレーダーの実績や分配率を確認したうえで利用してください。

日本居住者が利用できなくなった海外取引所の例

海外取引所の中には、過去に日本居住者向けのサービスを提供していたものの、規制対応やビジネス上の判断によって撤退した取引所があります。 ここでは代表的な4つの事例を紹介します。

  • Bybit|2026年7月に日本居住者向けサービスが終了
  • Gate.io|グローバル版が終了し国内法人Gate Japanへ移行
  • Binance|グローバル版からBinance Japanへ移行済み
  • Kraken|国内登録を廃止して2023年に日本事業を停止

このほかにもOKXが2023年6月に日本居住者向けサービスを停止し、OKグループ傘下のOKJ(OKCoin Japan)が国内登録業者として運営を引き継いでいます。

Bybit|2026年7月に日本居住者向けサービスが終了

Bybitは2025年10月31日に日本居住者の新規登録を停止し、同年12月22日にサービスの段階的終了を発表しました。 金融庁から計3回(2021年5月・2023年3月・2024年11月)の警告を受けていたことが背景にあります。

2026年3月23日にはクローズオンリーモードへ移行し、新規のポジション構築ができなくなりました。 既存ユーザーは既存ポジションの決済と出金のみ利用できる状態です。

Bybitに資産を預けている方は、早めに出金や別の取引所への資産移動を検討してください。

Gate.io|グローバル版が終了し国内法人Gate Japanへ移行

Gate.ioは2013年設立の海外取引所で、2024年7月22日に日本国内向けサービスの終了を発表しました。(参考:Gate.io公式発表) 同日以降、日本居住者の新規口座開設は停止されています。

その後、2024年12月にGateグループが国内暗号資産交換業者のCoin Master社を買収し、Gate Japan株式会社として日本法人を設立しました。 Gate Japanは関東財務局長 第00018号の暗号資産交換業者として登録されており、国内居住者向けの新プラットフォームの準備を進めています。(参考:Gate Japan公式サイト

グローバル版のGate.ioは日本居住者が利用できない状態のままです。 Gate Japanは国内登録業者であり、海外取引所とは位置づけが異なります。

Binance|グローバル版からBinance Japanへ移行済み

Binanceは2023年11月30日にグローバル版の日本居住者向けサービスを終了しました。 日本居住者はBinance Japanへの移行が前提となっており、移行手続きには日本の本人確認書類の提出が必要です。

Binance Japanは金融庁に登録された国内取引所であり、レバレッジや取扱銘柄数はグローバル版とは異なります。 グローバル版と同じ感覚で利用できるわけではない点に注意してください。

Kraken|国内登録を廃止して2023年に日本事業を停止

Krakenは2014年10月に日本でサービスを開始し、一度撤退した後に2020年に再参入して金融庁への登録も取得しました。 しかし、2022年12月28日に暗号資産交換業の廃止を発表し、2023年1月31日に日本での事業を停止しています。(参考:Kraken公式ブログ

撤退の理由は、日本市場の情勢と世界的な暗号資産市場の低迷により、事業成長に必要なリソースの投下が困難になったためと説明されています。 国内登録を取得していた事業者が自主的に撤退した事例であり、警告や規制強化による撤退とは経緯が異なります。

海外取引所の比較に関するQ&A

海外取引所の比較に関する、よくある質問と回答を紹介します。

  • 海外取引所と国内取引所の違いは何ですか?
  • 日本人が海外取引所を利用するのは違法ですか?
  • 金融庁の警告は利用者にどのような影響がありますか?
  • 海外取引所の口座は複数開設できますか?
  • アプリ未配信の取引所はスマホで使えますか?

海外取引所と国内取引所の違いは何ですか?

取扱銘柄数・レバレッジ上限・取引サービスの幅が大きく異なります。 国内取引所は金融庁に登録されており利用者保護の枠組みがある一方、取扱銘柄は数十種程度でレバレッジは2倍に制限されています。 海外取引所は数百〜数千種の銘柄と100倍超のレバレッジを提供していますが、日本円の直接入出金には対応していません。

日本人が海外取引所を利用するのは違法ですか?

利用者が海外取引所を使うこと自体を罰する法律は、現時点では存在しません。 金融庁の警告は無登録で事業を行う事業者に対する行政措置であり、利用者個人を対象としたものではありません。

ただし、国内取引所と同等の利用者保護は適用されず、利益が出た場合は国内の税法にもとづく確定申告が必要です。

金融庁の警告は利用者にどのような影響がありますか?

利用者が直接罰せられることはありませんが、アプリが国内ストアから削除される影響があります。 警告後もサービスを継続する取引所はブラウザから利用できます。

規制状況は変わりうるため、利用中の取引所の公式発表を定期的に確認してください。

海外取引所の口座は複数開設できますか?

各取引所の利用規約に反しない限り、複数の海外取引所に口座を持つことに法的な制限はありません。

資産を1つの取引所に集中させると、その取引所が日本からの撤退を発表した場合に短期間で資産を移動しなければなりません。 複数の取引所に分散しておけば、特定の取引所が利用できなくなった際のリスクを軽減できます。

アプリ未配信の取引所はスマホで使えますか?

利用できます。 スマホのブラウザから公式サイトにアクセスし、ホーム画面にショートカットを追加しておくとスムーズです。 2026年7月時点では、BingX・BTCC・CoinWのアプリは国内ストアから入手できます。

まとめ

ここでは、海外取引所6社の手数料・銘柄数・レバレッジ・保全体制・日本語対応・規制状況を比較しました。

最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。

  • 海外取引所を選ぶ際は、日本居住者向けサービスの継続状況を最初に確認する
  • 現物メイカー手数料は0%〜0.2%、先物テイカー手数料は0.02%〜0.06%と取引所ごとに差がある
  • 取扱銘柄数はMEXCの2,700種以上からBitget・BTCCの800種以上まで幅がある
  • 金融庁の警告は事業者向けの措置であり、利用者を罰する規定は現時点でない
  • BingX・BTCC・CoinWは警告を受けておらず、アプリを国内ストアから入手できる
  • Bybit・Gate.io・Binance・Krakenなど、日本市場から撤退した取引所の事例が増えている

海外取引所は国内取引所にはない銘柄やレバレッジを扱える一方、規制状況の変化によってサービスが突然利用できなくなるリスクがあります。 ぜひ複数の取引所を比較したうえで、自分の取引スタイルに合った取引所を選んでみてください。

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この記事を書いた人

Web3・暗号資産の世界を解き明かすブログ型メディア。国内外の一次情報や取引所の仕様といった暗号資産(Crypto)に関連する情報を検証し、安全な航海(Voyage)のための信頼できるガイドをお届けします。

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