MEXCのトラベルルール|送金できる国内取引所と制限される理由・対処法

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MEXCは2,000種類以上の暗号資産を取引できる海外取引所ですが、トラベルルールの影響で一部の国内取引所からは送金できません。
そのため、次のような疑問を持っている方も多いでしょう。

  • どの国内取引所からMEXCへ送金できる?
  • なぜ送金できない取引所があるの?
  • 送金できないときはどうすればいい?

2026年7月時点では、Coincheck・bitFlyer・bitbank・BitTradeなどの国内取引所からMEXCへ直接送金できます。
送金に対応していない取引所を利用している場合でも、個人ウォレットを経由すれば入金は可能です。

ここでは、MEXCのトラベルルールによる送金制限の仕組みや対応取引所、送金できないときの対処法について解説します。
MEXCへの送金方法でお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

MEXCへの送金がトラベルルールで制限される理由

MEXCへの送金が制限される背景には、トラベルルールという国際的な規制があります。
ここでは、制限が生じる理由を以下の順で解説します。

  • トラベルルールは送金元と受取人の情報通知を義務づける
  • 通知システムのTRUSTとSygnaには互換性がない
  • MEXCは所在地の判定が取引所によって分かれる

トラベルルールは送金元と受取人の情報通知を義務づける

トラベルルールとは、暗号資産の送金時に送金元と受取人の情報を通知することを義務づける国際的な規制です。
FATF(金融活動作業部会)が策定した基準に基づき、日本では2023年6月から施行されています。

国内の暗号資産交換業者はこのルールに対応するため、送金先ごとに送金の可否を判断しています。
送金先が規制上の要件を満たさないと判断された場合、その取引所への送金は制限されます。

なお、個人ウォレットはトラベルルールの適用対象外です。

通知システムのTRUSTとSygnaには互換性がない

トラベルルールに対応するため、国内取引所はTRUSTまたはSygnaのどちらかの通知システムを導入しています。

TRUSTはCoinbase等が設計した米国発のシステムで、CoincheckやbitFlyerが採用しています。
SygnaはCoolBitX社が開発したシステムで、bitbank・BitTrade・GMOコイン・SBI VCトレードなどが採用しています。

2つのシステムには互換性がないため、異なるシステムを導入している国内取引所同士では送金ができません。
ただし、海外取引所への送金は通知システムの違いとは別の基準で判定されます。
TRUSTとSygnaのどちらを採用している取引所からでも、MEXCへ送金できるケースがあります。

MEXCは所在地の判定が取引所によって分かれる

トラベルルールでは、金融庁が指定する「通知対象国」に所在する取引所への送金に制限がかかります。
シンガポールは通知対象国に含まれています。

MEXCにはシンガポール法人(MEXC Global Ltd.)とセーシェル法人(MX Global Ltd)があり、セーシェルは通知対象国に含まれていません。
そのため、MEXCをセーシェル所在として扱う取引所ではMEXCへの送金が可能になります。

どちらの国に所在するとみなすかは取引所ごとに判断が異なるため、同じMEXC宛ての送金でも「送れる取引所」と「送れない取引所」が存在します。

MEXCへ送金できる国内取引所

2026年7月時点で、以下の国内取引所からMEXCへ直接送金できます。
送金にはXRP(リップル)が手数料の安さと反映の速さから適しているため、各取引所のXRP送金手数料もあわせて紹介します。

  • Coincheck(コインチェック)
  • bitFlyer(ビットフライヤー)
  • bitbank(ビットバンク)
  • BitTrade(ビットトレード)

Coincheck(コインチェック)

CoincheckはTRUSTを採用しており、MEXCを「通知対象法域以外の取引所」に分類しています。
ほとんどの暗号資産をMEXCへ送金でき、送金先の登録画面ではサービス名リストからMEXCを選択する形式です。

XRPの送金手数料は0.15XRP(数十円相当)で、送金速度も数分程度と使いやすい取引所です。

bitFlyer(ビットフライヤー)

bitFlyerはTRUSTを採用しており、2025年7月に導入した「暗号資産送付先リスト」にMEXCが含まれています。
2026年6月29日のリスト更新でサービス名に国地域が併記されるようになり、送付者が国地域を手動で選択する手順が廃止されました。(参考:bitFlyer公式(PDF)

XRP・XLMの送金手数料が無料のため、送金コストを抑えたい方に適しています。

bitbank(ビットバンク)

bitbankはSygnaを採用しており、公式サポートの「暗号資産の直接送付が可能なVASP」一覧にMEXCが掲載されています。

XRPの送金手数料は0.1XRP(数十円相当)です。
取引所(板取引)の手数料がメイカー−0.02%とマイナス手数料を採用しているため、XRPの購入コストも抑えられます。

BitTrade(ビットトレード)

BitTradeはSygnaを採用しており、公式サポートのトラベルルール対応ページで海外取引所の出金先リストにMEXCが掲載されています。(参考:BitTrade公式サポート

XRPの送金手数料は0.1XRP(数十円相当)です。
顧客資産の100%をコールドウォレットで管理しており、セキュリティ面を重視する方に向いています。

個人ウォレットを経由してMEXCへ送金する手順

MEXCへ直接送金できる取引所の口座を持っていない場合でも、個人ウォレットを経由すればMEXCへ送金できます。
ここでは、送金の流れを以下の3ステップで解説します。

  • 個人ウォレットを用意する
  • 国内取引所からウォレットへ送金する
  • ウォレットからMEXCへ送金する

個人ウォレットを用意する

まず、送金に使う個人ウォレットを用意します。

個人ウォレットはトラベルルールの制限を受けないため、どの国内取引所からでも送金先として利用できます。
MetaMask(メタマスク)やTrust Walletなどが代表的です。

送金する暗号資産に対応したウォレットを選んでください。
ウォレットの作成時に表示されるシードフレーズ(復元用の単語列)は、紛失すると資産を取り出せなくなるため厳重に保管する必要があります。

国内取引所からウォレットへ送金する

次に、国内取引所で暗号資産を購入し、ウォレットのアドレスに送金します。

ウォレットの受取画面でアドレスをコピーし、国内取引所の送金画面に貼り付けてください。
送金時はネットワーク(チェーン)をウォレット側と一致させる必要があります。

個人ウォレットへの送金にはトラベルルールの制限がかかりませんが、国内取引所の送金手数料は通常どおり発生します。

ウォレットからMEXCへ送金する

ウォレットに暗号資産が着金したら、MEXCへ送金します。

MEXCの入金画面で通貨とネットワークを選択し、入金アドレスを取得してください。
ウォレットの送金画面にMEXCのアドレスを入力し、送金を実行します。

ウォレットからの送金にもネットワーク手数料が発生するため、直接送金と比べてコストが増える点に注意してください。

MEXCのトラベルルールに関するQ&A

MEXCのトラベルルールに関する、よくある質問と回答を紹介します。

  • トラベルルールは日本だけの規制ですか?
  • MEXCから国内取引所へ出金するときも適用されますか?
  • 個人ウォレットを経由すると手数料はどのくらいかかりますか?
  • 送金以外にMEXCへ入金する方法はありますか?

トラベルルールは日本だけの規制ですか?

日本だけの規制ではありません。
FATF(金融活動作業部会)が策定した国際基準に基づき、各国がそれぞれの法制度に合わせて導入しています。

日本では資金決済法の改正により2023年6月から施行されました。
米国や韓国、シンガポールなどでも同様の規制が運用されており、今後対象国はさらに拡大する見込みです。

MEXCから国内取引所へ出金するときも適用されますか?

適用されます。
MEXCから国内取引所へ暗号資産を送金する場合、受取側の国内取引所がトラベルルールに基づいて送金元情報を確認する仕組みです。

取引所によっては受取時に送金元情報の入力を求められ、入金が一時保留になるケースがあります。
保留になった場合は、取引所から届く案内に従って情報を回答してください。

個人ウォレットを経由すると手数料はどのくらいかかりますか?

国内取引所からウォレット、ウォレットからMEXCの2回分のネットワーク手数料が発生します。

XRPを使った場合、国内取引所の送金手数料(取引所により無料〜0.15XRP)に加え、ウォレットからMEXCへのネットワーク手数料がかかります。
合計で数百円程度に収まるケースが多いですが、通貨やネットワークの混雑状況によって変動する点に注意が必要です。

送金以外にMEXCへ入金する方法はありますか?

クレジットカード(VISA・Mastercard)で暗号資産を購入する方法があります。
第三者の決済プロバイダーを経由する仕組みのため、トラベルルールの制限を受けません。

ただし、プロバイダーの決済手数料が発生するため、暗号資産送金よりコストは高くなります。
手数料を抑えたい場合は、MEXCへ直接送金できる国内取引所の利用を検討してください。

まとめ

ここでは、MEXCのトラベルルールによる送金制限について解説しました。

最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。

  • トラベルルールにより一部の国内取引所からMEXCへ送金できない
  • 国内取引所の通知システムにはTRUSTとSygnaがあり互換性がない
  • MEXCの所在地判定が取引所ごとに異なるため送金可否が分かれる
  • Coincheck・bitFlyer・bitbank・BitTradeからはMEXCへ直接送金できる
  • 直接送金できない場合は個人ウォレットを経由すれば対応できる

MEXCへの送金手段は複数あるため、トラベルルールで制限されている場合でも入金は可能です。
ぜひ自身に合った方法で、MEXCでの取引を始めてみてください。

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この記事を書いた人

Web3・暗号資産の世界を解き明かすブログ型メディア。国内外の一次情報や取引所の仕様といった暗号資産(Crypto)に関連する情報を検証し、安全な航海(Voyage)のための信頼できるガイドをお届けします。

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