コインチェックで購入した暗号資産を、他の取引所やウォレットに移したいときに必要になるのが送金操作です。 しかし、初めて送金する方は次のような不安を感じることが多いでしょう。
- アドレスを間違えたら暗号資産は戻ってこないの?
- 送金手数料はいくらかかるの?
- トラベルルールで送金できない取引所があるって本当?
コインチェックの送金は、送金先アドレスの登録→送金額の入力→パスキー認証の3ステップで完了します。 ここでは、送金前に確認すべきポイントから、アプリでの具体的な操作手順、送金で失敗しないための注意点まで解説します。 コインチェックから暗号資産を送金するのが初めての方は、ぜひ最後までご覧ください。
コインチェックから暗号資産を送金する前に確認すること
ここでは、コインチェックから暗号資産を送金する前に確認しておきたいポイントについて、以下の順で解説します。
- 送金手数料は銘柄ごとに異なる
- 送金先のアドレスとネットワークを事前に確認する
- トラベルルールにより取引所間の送金に制限がある
送金手数料は銘柄ごとに異なる
コインチェックの暗号資産送金手数料は、銘柄によって金額が異なります。
BTC・ETH・ERC20トークンはネットワークの混雑状況に応じた変動手数料制で、6段階の区分です。 それ以外の銘柄は固定額で、銘柄ごとに設定されています。
コインチェックユーザー同士の送金は手数料がかかりません(参考:Coincheck公式 手数料)。
コインチェックの手数料は高い?売買・入出金・送金の金額と節約方法を解説
送金先のアドレスとネットワークを事前に確認する
暗号資産を送金するには、送金先の入金用アドレスが必要です。 アドレスは銘柄ごとに異なるため、送金する銘柄と一致するアドレスを送金先の取引所やウォレットで取得してください。
コインチェックでは送金時にネットワークの選択は行いません。 銘柄ごとに対応ネットワークが固定されているため、送金先が同じネットワークに対応しているかを事前に確認してください(参考:Coincheck公式FAQ 対応ネットワーク)。
主な対応・非対応の制限は以下のとおりです。
- BTCはLegacy・Nested SegWit・Native SegWitに対応(Taprootは非対応)
- LTCのNative SegWitアドレス(ltc1から始まるもの)は非対応
- ETH・ERC20系通貨のコントラクトアドレスへの送金は不可
トラベルルールにより取引所間の送金に制限がある
トラベルルールとは、取引所間で暗号資産を送金・受取する際に、送金者や受取人の情報通知を求めるルールです。 マネーロンダリング防止を目的としており、コインチェックはTRUSTという対応技術を採用しています。
送金先の種類によって、送金できる暗号資産の範囲が異なります。
| 送金先の種類 | 送金範囲 | 例 |
|---|---|---|
| 通知対象法域にある取引所 | 一部のみ | bitFlyer、Coinbase.US |
| 通知対象法域以外の取引所 | ほぼ全銘柄 | MEXC、Bybit |
| プライベートウォレット | ほぼ全銘柄 | MetaMask |
(参考:Coincheck公式FAQ 送金・受取ができる暗号資産)
海外取引所の多くは「通知対象法域以外」に分類されており、ほとんどの銘柄で送金できます。 一方、bitFlyerなど国内のTRUST採用取引所への送金は、対応する銘柄が限定されています。
送金先を登録する際に送金可能なサービス名のみが表示されるため、その場で確認できる仕組みです。
コインチェックから暗号資産を送金する手順
コインチェックから暗号資産を送金する手順を、コインチェックアプリの画面で説明します。 ブラウザ版でも同様の流れで操作できます。
- パスキー認証を設定する
- 送金先のアドレスを登録する
- 送金額を入力して送金申請する
- パスキー認証を完了して送金を確定する
1.パスキー認証を設定する
送金先アドレスの登録と送金申請には、どちらもパスキー認証が必要です。 未設定の場合は送金操作に進めないため、事前にアプリの「アカウント」メニューから設定してください(参考:Coincheck公式FAQ 暗号資産の送金方法)。
パスキーはスマホの生体認証(指紋認証・顔認証)やセキュリティキーで登録できます。 一度設定すれば、以降の送金では認証操作のみで済みます。
2.送金先のアドレスを登録する
アプリの「ウォレット」から送金したい銘柄を選択し、「送金」画面を開きます。 送金先リストの「追加/編集」→「新規追加」の順にタップしてください。
「送金先を新規追加」画面では以下の情報を入力します。
- 宛名(任意のラベル。例:MEXC BTC用)
- アドレス(送金先の入金用アドレス)
- 受取人種別(送金者本人か本人以外か)
- サービス名(送金先の取引所名など)
銘柄によってはタグやメッセージの入力欄が表示されます。 送金先の取引所で発行された値をそのまま入力してください。
登録後は通貨・アドレス・受取人種別を編集できないため、間違えた場合は削除して再登録してください。
3.送金額を入力して送金申請する
送金画面で登録済みの送金先アドレスを選択し、送金額を入力します。 画面に送金手数料が表示されるので、手数料を含めた合計金額を確認してください。
初めての送金先に送る場合は、まず少額でテスト送金を行い、着金を確認してから残りを送金するのが安全です。
4.パスキー認証を完了して送金を確定する
「送金する」をタップすると、パスキー認証の画面に切り替わります。 生体認証やセキュリティキーで認証を完了すると送金処理が開始され、送金履歴にTXID(トランザクションID)が表示されます。
送金先での着金はブロックチェーンの承認完了後です。
コインチェックの送金で失敗しないための注意点
ここでは、コインチェックから暗号資産を送金する際に失敗しないための注意点について、以下の順で解説します。
- アドレスの入力ミスは暗号資産を失う原因になる
- XRPやXEMはタグ・メッセージの入力が必須
- 送金処理が完了するとキャンセルや返金はできない
- 送金手数料の安い銘柄を使うとコストを抑えられる
アドレスの入力ミスは暗号資産を失う原因になる
送金先アドレスを手入力すると、1文字の誤りでまったく別のアドレスに送金されてしまいます。 存在しないアドレスや異なる銘柄のアドレスに送金した場合、暗号資産は失われ返還されません。
アドレスは送金先のアプリやサイトからコピーして貼り付けるのが確実です。 QRコード読み取りに対応している場合は、そちらを使うとさらに誤入力のリスクを減らせます。
XRPやXEMはタグ・メッセージの入力が必須
XRPを送金する場合はタグ(Destination Tag)、XEMを送金する場合はメッセージの入力が求められます。 これらは送金先の取引所が複数のユーザーの入金を識別するために使う情報です。
タグやメッセージを入力しなかったり、誤った値を入力したりすると、送金先の残高に反映されません。 この場合も返還は仕組み上できないため、送金先で発行された値をそのまま入力してください(参考:Coincheck公式FAQ アプリでの送金方法)。
送金処理が完了するとキャンセルや返金はできない
送金申請後にTXID(トランザクションID)が発行されると、ブロックチェーン上で送金処理が確定します。 確定後はコインチェック側でもキャンセルや返金を行えません。
送金ボタンを押す前に、以下を確認してください。
- 送金先アドレスが正しいか
- 送金する銘柄とアドレスの銘柄が一致しているか
- タグやメッセージが必要な銘柄で正しく入力されているか
- 送金先のネットワークがコインチェックの対応ネットワークと一致しているか
送金手数料の安い銘柄を使うとコストを抑えられる
海外取引所へ暗号資産を移す場合、送金手数料の安い銘柄を経由すると総コストを抑えられます。
たとえばBTCの送金手数料は変動制で最小でも0.0005BTC(1BTC=1,500万円の場合は約7,500円)ですが、XRPなら0.15XRP(1XRP=350円の場合は約53円)と大幅に安くなります。
XRPやXLMでMEXCなどの海外取引所に送金し、送金先で目的の銘柄に交換する方法が一般的です。 送金手数料の安い銘柄に交換した時点で利益が出ていれば課税対象になるため、税務上の影響にも注意してください。
コインチェックの送金に関するQ&A
コインチェックの暗号資産送金に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- 送金にかかる時間はどのくらいですか?
- コインチェックユーザー同士の送金は手数料がかかりますか?
- MEXCなどの海外取引所にも送金できますか?
- 送金先のアドレスを間違えた場合どうなりますか?
送金にかかる時間はどのくらいですか?
銘柄やネットワークの混雑状況によって異なります。 XRPは数分で着金するケースが多く、BTCは通常10〜60分程度です。
コインチェック側の送金処理とブロックチェーン上の承認の両方が必要なため、混雑時はさらに時間がかかる場合があります。 送金履歴のTXID(トランザクションID)をブロックチェーンエクスプローラーで検索すれば、処理の進行状況を確認できます。
コインチェックユーザー同士の送金は手数料がかかりますか?
かかりません。 送金先のアドレスがコインチェックの内部アドレスであれば、銘柄にかかわらず手数料は無料です(参考:Coincheck公式 手数料)。
外部の取引所やウォレットへの送金には、銘柄ごとの送金手数料が発生します。
MEXCなどの海外取引所にも送金できますか?
送金できます。 コインチェックの公式FAQでは、MEXCやBybitなどの海外取引所を「通知対象法域以外の取引所」に分類しています(参考:Coincheck公式FAQ 送金・受取ができる暗号資産)。
送金先アドレスを登録する際に送金可能なサービス名のみが表示されるため、MEXCが選べることを確認してから手続きを進めてください。
送金先のアドレスを間違えた場合どうなりますか?
送金処理が完了している場合、暗号資産の返還はできません。 存在しないアドレスや異なる銘柄のアドレスに送金した場合でも、ブロックチェーンの仕組み上コインチェック側では対応できないためです。
送金前のアドレス確認がトラブルを防ぐ唯一の方法です。
まとめ
ここでは、コインチェックから暗号資産を送金する方法について解説しました。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 送金手数料は銘柄ごとに異なり、XRPやXLMは低コストで送金できる
- コインチェックでは送金時のネットワーク選択はなく、銘柄ごとに固定されている
- MEXCやBybitなどの海外取引所にはほとんどの銘柄で送金可能
- 送金にはパスキー認証の事前設定と送金先アドレスの登録が必要
- アドレスやタグの入力ミスは暗号資産を失う原因になるため、コピー&ペーストで入力する
コインチェックの送金操作はアプリから数ステップで完了しますが、アドレスの入力ミスは取り消せません。 ぜひテスト送金を活用して、安全に暗号資産を送金してみてください。

