MEXCとBTCCは、どちらも日本居住者が利用できる海外暗号資産取引所です。 しかし、次のような疑問を持っている方も多いでしょう。
- MEXCとBTCCは手数料や銘柄数でどのくらい差があるのか
- BTCCは金融庁の警告を受けていないと聞いたが、MEXCと何が違うのか
- 運営歴の長いBTCCのほうが安心して使えるのか
MEXCは手数料の安さと銘柄数の多さ、BTCCは2011年からの運営実績とLINEを含む日本語サポートにそれぞれ強みがあります。 ここでは、取引スペックと日本での利用環境の2つの観点からMEXCとBTCCを比較し、それぞれの違いを解説します。 どちらの取引所を選ぶか迷っている方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
MEXCとBTCCの取引スペック比較
ここでは、取引コストや銘柄の選択肢に直結する4つの項目でMEXCとBTCCを比較します。
- 取引手数料|現物はMEXCが安く先物は拮抗
- 取扱銘柄数|MEXCが大幅に多い
- レバレッジ|MEXCが上回る
- 運用機能|MEXCのほうが対応範囲が広い
以下は、2社の基本情報と取引スペックをまとめた比較表です。
| 項目 | MEXC | BTCC |
|---|---|---|
| 設立年 | 2018年 | 2011年 |
| 拠点 | セーシェル | ロンドン |
| ユーザー数 | 4,000万人以上 | 1,100万人以上 |
| 現物手数料(メイカー / テイカー) | 0% / 0.05% | 0.2% / 0.3% |
| 先物手数料(メイカー / テイカー) | 0% / 0.02% | 0.03% / 0.048% |
| 取扱銘柄数 | 2,700種以上 | 800種以上 |
| 最大レバレッジ | 500倍 | 500倍 |
| 金融庁の警告 | あり | なし |
| アプリの入手 | ブラウザ | ストア |
※手数料率は2026年7月時点の基本料率(最低VIPレベル)であり、変更される場合があります。
取引手数料|現物はMEXCが安く先物は拮抗
現物手数料はMEXCがBTCCを大きく下回っています。 MEXCのメイカー手数料は0%に対して、BTCCは0.2%です。 テイカーもMEXCの0.05%に対してBTCCは0.3%と、6倍の開きがあります。
先物手数料は差が縮まります。 メイカーはMEXCの0%に対しBTCCは0.03%、テイカーはMEXCの0.02%に対しBTCCは0.048%です。 先物メイカー手数料の0.03%は、海外取引所の中でもMEXCに次いで低い水準にあります。
現物取引が中心ならMEXCのコスト優位は明確です。 先物取引が中心の場合は、BTCCの手数料も十分に低い水準であり、大きな差にはなりにくいでしょう。
取扱銘柄数|MEXCが大幅に多い
MEXCの取扱銘柄数は2,700種以上で、BTCCの800種以上を大きく上回っています。
MEXCは新興銘柄の上場速度に定評があり、話題のミームコインやDeFiトークンをいち早く取引できる環境が強みです。 BTCCも800種以上と十分な銘柄数を持っていますが、MEXCほどニッチな新興銘柄には対応していません。
新興銘柄を幅広く取引したい方はMEXCが向いています。 主要銘柄やトレンド銘柄を中心に取引する方であれば、BTCCの800種以上でも不足を感じる場面は少ないでしょう。
最大レバレッジ|両社とも最大500倍に対応
MEXCとBTCCはどちらも先物取引で最大500倍のレバレッジに対応しています。
500倍に対応している海外取引所は限られており、高倍率で取引したいトレーダーにとっては両社とも有力な選択肢です。
ただし、500倍が適用されるのはBTC・ETHなど一部の主要ペアに限られます。
新興銘柄では両社とも大幅に制限されるため、取引したい銘柄の個別上限を事前に確認してください。
倍率が高いほど損失額も拡大するため、リスク管理とセットで判断する視点が欠かせません。
運用機能|MEXCのほうが対応範囲が広い
取引スペック以外の運用機能では、対応範囲の広さでMEXCがBTCCを上回っています。
| 機能 | MEXC | BTCC |
|---|---|---|
| コピートレード | 対応(リードトレーダー約9,000人) | 対応(リードトレーダー約2,000人) |
| デモトレード | 対応 | 対応(仮想資金10万USDT) |
| Earn(セービング・ステーキング) | 3種類を提供 | 非対応 |
| 自動売買ボット | グリッド・DCA・アービトラージ等 | 非対応 |
| TradFi先物 | 対応(取引高で業界2位) | 対応(株式・コモディティ) |
| TradingView統合 | 対応 | 対応 |
| PoR | BTC準備金比率281%(Hacken監査) | 公開あり |
コピートレードは両社とも先物に対応していますが、リードトレーダー数ではMEXCが約9,000人でBTCCの約2,000人を大きく上回っています。 デモトレードとTradingView統合は両社とも対応しており、差がつかない項目です。
Earn(セービング・ステーキング)と自動売買ボットはMEXCのみが提供しています。 暗号資産を預けて利回りを得たい場合や、自動売買を活用したい場合はMEXCが向いています。
TradFi先物は両社とも株式・コモディティに対応しています。 MEXCはコモディティ先物の取引高で世界2位の実績があります。 BTCCはトークン化株式を軸とした先物特化の設計が特徴です。
MEXCとBTCCの日本での利用環境比較
取引スペックではMEXCが多くの項目で上回っていますが、日本での利用環境ではBTCCに明確な強みがあります。 ここでは、日本のユーザーにとって判断材料になる4つの項目で2社を比較します。
- 運営歴|BTCCのほうが長い
- 金融庁の警告|MEXCのみ受けている
- アプリの入手方法|BTCCのみストアから入手できる
- 日本語サポート|LINE対応はBTCCのみ
運営歴|BTCCのほうが長い
BTCCは2011年6月に設立され、現存する海外暗号資産取引所の中でも設立が早い取引所です。 15年以上の運営実績があります。
MEXCは2018年設立で約8年の運営実績があります。
両社とも設立以来ハッキング被害や資金流出事故の報告がなく、セキュリティ面での実績は良好です。 運営歴の長さは信頼性の判断材料の1つですが、それだけで安全性が保証されるわけではありません。
金融庁の警告|MEXCのみ受けている
MEXCは金融庁から複数回の警告を受けています。 BTCCは2026年7月時点で警告を受けていません。
ただし、BTCCが金融庁に暗号資産交換業者として登録されているわけではありません。 無登録で日本居住者向けにサービスを提供している点はMEXCと同じです。
警告がないことと安全性は別の問題です。 どちらを利用する場合でも、国内登録済みの取引所と同等の利用者保護は適用されません。
アプリの入手方法|BTCCのみストアから入手できる
BTCCは金融庁の警告を受けていないため、2026年7月時点でiOS・Androidともに国内ストアからアプリをダウンロードできます。
MEXCは2025年2月に国内ストアからアプリが削除されており、通常の手順では入手できません。 利用する場合はスマホのブラウザから公式サイトにアクセスする形が基本です。 ホーム画面にショートカットを追加しておくと、アプリに近い操作感で使えます。
スマホでの操作性を重視する場合は、ストアからアプリを入手できるBTCCのほうが導入のハードルが低いでしょう。
日本語サポート|LINE対応はBTCCのみ
BTCCは24時間365日の日本語チャット・メール・LINEに対応しています。 LINEでの問い合わせに対応している点は、日本のユーザーにとって馴染みやすいサポートチャネルです。
MEXCもサイト・ヘルプセンターが完全に日本語化されており、24時間の日本語チャットに対応しています。
24時間対応は両社とも同じですが、LINEで気軽に問い合わせたい場合はBTCCが向いています。
MEXCとBTCCの比較に関するQ&A
MEXCとBTCCの比較に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- MEXCとBTCCはどちらが初心者向けですか?
- BTCCは現物取引にも対応していますか?
- MEXCとBTCCは日本で安全に使えますか?
- MEXCとBTCCの間で直接送金できますか?
MEXCとBTCCはどちらが初心者向けですか?
どちらもデモトレードを提供しており、先物取引を練習してから実取引に移れる環境があります。 先物取引の環境とLINEサポートを重視するならBTCC、手数料を抑えて現物取引から始めたいならMEXCが適しています。
BTCCは現物取引にも対応していますか?
対応しています。 460種以上のスポットペアで現物取引が可能です。
ただしBTCCは先物取引を軸に設計されており、現物の銘柄数ではMEXCが上回ります。 現物取引が中心ならMEXCが向いています。
MEXCとBTCCは日本で安全に使えますか?
MEXCは金融庁の警告を受けており、BTCCは警告を受けていませんが金融庁に登録もされていません。 どちらも国内取引所と同等の利用者保護は適用されません。
規制動向によりサービスが制限される可能性もあるため、資産を1か所に集中させない判断が欠かせません。
MEXCとBTCCの間で直接送金できますか?
暗号資産を一方から出金し、もう一方に入金する形で移動できます。 MEXC→BTCC、BTCC→MEXCのどちらの方向にも対応しています。 TRC-20やArbitrumなどのL2チェーンを使えば、送金手数料を抑えられます。
まとめ
ここでは、MEXCとBTCCを取引スペックと日本での利用環境の2つの観点で比較しました。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 手数料・銘柄数・運用機能ではMEXCが全体的に上回っている
- BTCCは2011年創業の運営実績と先物取引に最適化された環境に強みがある
- 金融庁の警告はBTCCが受けていないが、無登録で営業している点は両社とも同じ
- BTCCはアプリを国内ストアから入手でき、LINEでの日本語サポートにも対応
手数料を抑えて現物・先物を幅広く取引したい方はMEXC、先物取引の環境とアプリの入手しやすさを重視する方はBTCCが向いています。 ぜひ両社のスペックを比較したうえで、自分の取引スタイルに合った取引所を選んでみてください。

